創業時に「資金調達が不安」「補助金を使いたいけど、何から始めれば良いか分からない」と悩む人は多いものです。前回の「資金調達編」では、融資を中心にした資金確保の方法をご紹介しました。今回は、補助金と支援機関の活用をテーマに、創業者にとってのメリットと有効な使い方について解説します。
補助金は「もらえるお金」ではなく、戦略的に活用する資源
補助金は、創業時に活用できる資金のひとつです。しかし「申請すればもらえるお金」というイメージが先行しがちです。実際は、自社の事業計画や未来への投資を後押しするために用いる、戦略的なリソースと言えます。
ただし、補助金の活用には注意点もあります。審査基準に沿った計画書が求められ、採択後には厳格な報告・実績作業が必要です。「補助金をもらうための事業」に歪めてしまうのではなく、本当に行いたい事業のために使うことが重要です。
補助金活用を成功させるポイント
- 計画性が命:補助金は公募期間が短く、準備不足では申請が間に合わないことも。常に情報収集と計画的な準備が必要です。
- 審査基準を読み解く:「誰が、何を基準に、どう採点するか」を把握することが採択への近道です。
- 採択後こそ本番:採択後の実行・管理・報告作業も含めて「補助金活用」です。計画倒れしない体制を整えておきましょう。
支援機関という「伴走者」を上手に活用する
補助金活用や資金調達を進めるにあたって、創業者が頼るべき存在が「支援機関」です。支援機関とは、創業者に対して相談・アドバイス・書類作成支援などを行う公的・民間の組織を指します。
- 商工会議所・商工会:創業相談会や補助金の書類アドバイスを実施
- 日本政策金融公庫:創業支援融資と創業セミナーなどを提供
- 認定支援機関:税理士や中小企業診断士などの専門家
支援機関をうまく活用するには「合うところを選ぶ」のも大事です。まずは気軽に電話をして、相談したい旨を伝えてみましょう。対応が冷たい・分かりにくいと感じたところは頼らなければよいのです。創業者にとって本当に必要な伴走支援をしてくれる場所を見つけることが大切です。
当社では、あなたと一緒に「創業」に向かいます
補助金や支援機関をうまく使うには、創業者自身の「準備」と「判断」が欠かせません。私たちは書類代行ではなく、事業の実現可能性を一緒に考え、伴走しながら進めることを大事にしています。
創業準備でお悩みの方、補助金を活用したい方、どこから手をつけていいか分からない方は、お気軽にご相談ください。
